「分かりやすさ」だけでは動かないようにしたい

ミニマリストの本質はモノの多寡ではない
ミニマリストあるある、であろう。
持ち物の「数」に異常にこだわることがあって、ワタシも然り。
「モノを得る快感とモノを捨てる快感は似ている」とも言われる。
だからか、モノで溢れかえっていた反動も手伝って
どんどんモノを手放した時期があった。
ある種、数字というのは、分かりやすいもの。
まあ、ミニマリストそのものが、わかりやすい変化でもあって、
それもあってか、一時期はブームになった節もある。
またバックパック一つ、トランク一つというのもわかりやすさがある。
とはいえ、荷物の軽量化は決して悪いことではなくて
分かりやすさだけで飛びつくのは、本質から外れるということ。
言い古された感もあるが、ミニマリストの本質はそこではない。
アンドリューハイドという人の持ち物
ミニマリスト生活を指向し始めた頃、アンドリューハイドという人を知った。
ミニマリスト界隈では、ずいぶん有名な人である。
関連本を読むと、まずはこの人の名前が挙がってくるほど。
彼は、必要最低限の、15個のものしか所有しない男として有名だった。
(今はどうしているのやら)

↑よく見かけたお写真。(笑)
因みに2015年5月時点での、アンドリューハイドの持ち物はこちら。
・Arc’teryx Miura 30 バックパック
・NAUシャツ
・マムートレインジャケット
・Arc’teryx Tシャツ
・パタゴニア ランニングショーツ
・速乾性タオル
・NAU ウールジャケット
・トイレタリーキット
・Smith サングラス
・財布
・MacBook Air
・iPhone 3GS(時代を感じる!)
・NAU ドレスシャツ
・パタゴニア ジーンズ
・ランニングシューズ
マジですか?という感じ。(笑)
まあ、靴下や下着は含んでいないとのことであるが、それにしても。。。
いや、当時は結構な衝撃を受けた。
そもそもアンドリューハイドは、ミニマリズムの概念に興味を持って
まずは100個のものでやれるのかどうかを見ることから始めたそう。
そこからさらに減らしていって、15個というところに行き着いたそう。
アウトドア商品が多いのも、ミニマリストあるあるかとは思ったが、
まずはそれ以上に、これで何とかなってしまうのか!と。(笑)
さすがにコレは無理!と思ったが、何とかして100は切ろうと
ゴルフのスコアよろしく、熱病の如く減らしていったこともあった。
いや。一時期は、まさに熱病だったのだろう。(汗)
15個しか所有しない人に憧れはしたけど
先日、持ち物のリストを公開した。
数で言うと200を超えたあたりで落ち着いている。https://haiparasan.com/archives/7341
手放したはいいけれど、結局は買い直したりもしたし、
一つを変えると、それに伴って買い替えや買い増しも発生したりする。
と言うわけで、お金的にも余計に掛かったりもしたし、
そもそも手放さなければこんなことには、なんてこともあった。
ただ、それも決して無駄とは思っていない。
高くはついたけど、身の丈というか身の程というか、
ワタシ自身にフィットするものを、自身で選んだということが大きい。
世間を、まあ参考にはするけど、主導権はあくまでも自分にある。
それには、お金も必要ではあったが、時間をかける必要があったのだと。
上述した通り、ミニマリストの本質はモノの数ではない。
当の本人が異常にこだわるのも違うし、
また他者から、ミニマリストのくせに持ち物が多いとか言われる筋合いもない。
要は、自分で決めるということが大事。
時に「世間」は、ものすごい強い圧力になるが、そこに媚びて合わせるのも違う。
(まあ、いたずらに敵に回す必要はないけれど)
きっとアンドリューハイドも、自身で色々考えた末でのことだったのかなと。
ってまあ、今はメチャ物に囲まれています!とか言われても、
オイオイとは思うかもだが。(笑)