「減速して自由に生きる」を読んで、決意新たに
# Intro
以前から気になっていた1冊である。
著者のプロフィールを見るに、同級生のようである。
当然ではあるが、同時に社会人になり、時代の変遷も同じように経験してきた、
勝手ながらも「同志」のようにとらえながら、一気に読み進めた。
#ワタシは未だ、減速の途中、か?^^;;
氏も、ワタシ同様、思い悩んだようである。
鬱の寸前まで行ってしまった模様。(ワタシはモロに鬱になったが)
そこから、自らを変えていくプロセスには、大いに共感を覚えた。
(ワタシはミニマリストの方向に舵を取ったのだが)
というか、この手の行き方をする人は、どこかで壁にぶつかり、
どこかで病んでしまって、復活するというのが黄金律なのか?^^;;
本を読むに、なんとも羨ましいような行き方でもある。
まぁ、ワタシにも決してできない生き方ではないのだが、
ワタシ的には、まだここまで達観できていないところもあるのかな、と。
氏の考えには大いに共感できても、
氏と全く同じ行き方は、ワタシの望むところでは無いと言うことか?
例えば、この手の行き方の先には、自給自足とか、田舎暮らしとか、
なんだかそう言うのが多発するような気がしているが、
ワタシはなんと言うか、「そこ」には行きたくないのだろうと思っている。
(「食」を一大事と捉えるところは大いに同意できるのだが)
では、ワタシはどうなりたいのであろうか?
恥ずかしながら、まだ明快なアンサーが持ち得ていない。
暮らしをダウンシフトしながら、ミニマリストとなり、
人生の大きな比重の一つである、仕事の部分とは、距離を置いてはいるものの、
どこかでまだ、宙ぶらりんのような感覚もあり、
氏のような、シンプルながら、一方で明快であるという「居場所」のようなものを、
もういい歳なんだから見つけないと!という、焦りのようなものを感じてしまったようだ。
まあ、氏の言葉を借りれば、焦る必要などは無いのかもしれないが。
いずれにしろ、バブル崩壊から現在に至るまでの、
それなりに景気がいいと言われてはいるが、実感が伴わない現代にあって、
ひとつの行き方というか、価値観としての事例と思って読んでいると、
いろいろと得るものも多くて、良い本であることには変わらないなと思えた。
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# Outro
本業である、食品メーカーの嘱託という今のワークスタイルも、
そう長くは続けていられないと思っている。
そうこうしていたら、我が社でもいよいよ副業が解禁となった。
ただ、お金がべらぼうに欲しいというわけではなく、
四角大輔氏のいう”ミニマムライフコスト ”を念頭にした生活費を、
モーレツにではなく、”減速”した中でキチンと得て、
その分で得られた時間の中で、どういうスタイルで生きていくのか?
答えが明快では無い問題に、自身の答えを出すことが求められているように思った。
もうまもなく単行本が出るので、こちらも読んでみたいと思う。
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