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(2/100)「365日のシンプルライフ」を、今一度鑑賞する

ヤマバヤシ タカシ

#Intro
初めてこの映画を観たのは、大阪はシネ・ヌーヴォという、渋い映画館であった。
丁度、ミニマリスト生活を標榜したての頃で、いそいそ出かけたのを覚えている。

映画「365日のシンプルライフ」オフィシャル・サイト

#ミニマリスト生活5年目に、今一度観たくなったので
というわけで、今年の、100のチェックリストに、忘れないようにと挙げておいた。

http://haiparasan.com/?p=3247

さて。
この主人公が挑む壮大な(?)「実験」の、ルールは4つ。

・自分の持ち物すべてを倉庫に預ける
・1日1個だけ倉庫から持ってくる
・一年間、続ける
・一年間、何も買わない

実験初日の、新聞紙で”大事なところ”を隠しながら疾走する姿は、インパクト大!(笑)
そして、1日1個持ち帰るというルールの中で、
それこそ色んなことを考えて、その1個を選択する姿が、何とも印象的である。
スタート直後は、やはり”生活必需品”を揃えざるを得ないわけだが、
50〜60個で、一度踊り場に出るというくだりも、
自身の実体験から、何だか分かる気がする。

また、どうすれば、買わずに済ますことができるか?について、
苦悩する姿にも惹きつけられた。
(そう、別に借りれば済むことも、実際は多い。)

それにしても、よくもまぁ、一年続けたね、と。^^;;
さすがにここまでは出来ないまでも、
その後のワタシ的ミニマリスト生活の指針となった作品であることには間違いない。

もちろん主人公には、家族や友達もいるし、当然仕事もあるしで、
実験そのものを阻むというか、一筋縄ではいかないシーンも多々ある。
(彼女とか出来たら、そりゃ難易度も増すというもの。)

社会という枠組みに居る以上、決して独りで生きているわけではないので、
周囲の理解であるとか、周囲との折り合いであるだとかを、
どのようにしていくのかについても、ミニマリスト生活をスタートする際には、
実際、避けては通れないことでもあり、そのあたりも上手く描かれていたと思う。

今回、見直した中での気づきとしては、
なんだかんだで友達や家族の協力というのはありがたいもので、
この壮大な実験も、友人や家族との衝突しつつも、その協力なしでは、
到底、一年間は走りきれなかったというのは、想像に難くない。

キーパーソンとしてはもう一人、主人公の祖母であろうか。
人生というのは、モノで出来ておらず、モノは小道具にすぎないということ、
また、何が本当に必要なのかは、本人にしか決められないというのは、
潔くて深いと、改めて認識できた。

最後に、映画の中から、一つ。

”生活に必要なものは100個くらい。
その次の100個は、生活を楽しむためのもの。
所有とは責任であり、モノは重荷になる。
どんな重荷を背負うのか、僕は自分で決める。”

先日、ワタシの持ち物リストを公開した。
合計で255個。割と良い線だと思った。

必要なものと楽しむものを、自己判断で決める。

そう、別に修行をしているわけではないのでね。

いや、それにしても、見直して良かった。

#Outro
もう一度観ると、原点に帰るというか、そんな気がした。
それでいて、新しい気づきもあるのが、何とも不思議な気もする。
(こんなエンディングやったか?ということも含めて。^^;;)
あと、何というか、劇中のサントラが、結構好き。(笑)
節目で見返せるクオリティのものというのは、良い作品だと思う。

ぜひ、オススメしたい。

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