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よくできた本だと思う。「The First Penguins」を読了。

ヤマバヤシ タカシ

「会社の将来を支える新しい価値の創造を、君が担当してくれないか?」

こんなことを言われたら、正直なところ、面食らうだろう。^^;;

ストーリ仕立てにすると、下手をすれば陳腐なものになりかねないし、

専門用語がバンバン出て来たら、恐らく途中で読むのをやめてしまうかもしれない。

こう言う本って、結構難しいと思う。^^;;

ただ、今回の本書については、楽しく読めて学びがあったと感じた。

”知的誠実性”と書かれていたが、そのあたりもじっくり練られていたのではないか?

主人公が仲間とともに悪戦苦闘しながら成長していくところを描きながらも、

ちゃんと、”組織の壁”についても描かれていたと思う。

(こういう上司というか、組織風土というか、あるよねと素直に思えた。)

これが片方だけになってしまうと、ただ単に薄いものでしかない。

そこは、「フォーサイト・スクール」メソッドがきちんとベースに据えられているということか。

イノベーションを起こす8つの玉が、ドラゴンボールのように書かれていたが。^^;;

  • 着観力(気づきの力)
  • アブダクション(シャーロックホームズ的なもの)
  • 統合(温故知新的なもの)
  • リフレーム(ボケる)
  • メタファー(既知のものでたとえる)
  • 先見力(プレゼントを贈る例がわかり易かった)
  • メタ認知(自らの意志と強み)
  • マインドセット(自己効力感、他己実現、チャレンジ精神)

魅力的なキャラによるストーリーと、”8つの玉”の解説が連携していて、

理解を深めるのに役に立つ構成になっているのも良かった。

もっと、若い頃に読みたかったかもしれない。^^;;

ただ、4度目の年男を迎えたワタシの今後にも、

大いなる示唆を与えてくれた一冊と言える。

ザ・ファースト・ペンギンス 新しい価値を生む方法論posted with ヨメレバ松波 晴人,平田 智彦 講談社 2018-04-11売り上げランキング : 20005
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