かつての自分や家族を見たような気がした。^^;;「あなたの人生、片づけます」を読了。
ミニマリストにはそそられる本であるかな?
「老後の資金がありません」が殊の外良かったので、こちらもチョイス。
あなたの人生、片づけます (双葉文庫)posted with ヨメレバ垣谷 美雨 双葉社 2016-11-10売り上げランキング : 5310
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そう、こちらも良かったので。
老後の資金がありません (中公文庫)posted with ヨメレバ垣谷 美雨 中央公論新社 2018-03-23売り上げランキング : 5477
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4つの話からなる1冊であるが、実は、妙に懐かしさがあった。(笑)
マキシマリストで、ゴミ捨てが苦手だったワタシ。
老後の不安と、捨てられない世代の代表のようなオカン。
まさにそんな二人を主人公に据えた話が2編あったりして。^^;;
あとは、連れ合いに先立たれた親父と、
不幸にも子供を亡くした母親か。
ちょっと悲しい話もあるが、どこかで自身を重ねていたら、
あっという間に読了してしまった。^^;;
今も、将来への不安が無いと言えば嘘であるが、
特にうちのオカンは、随分と明るくなり、体調もすこぶる良くなった。
ワタシも然り。喘息発作が、一度も出ないでいる。
この本の主人公である”オバハン”は、片付け収納名人、などではない。
片付け方を指南はするが、実際に動くのはクライアント側である。
とは言え、このオバハン、まさに人生の片付けに対し、精力的であるのだ。
導き方というのか、それが秀逸であり、
作者によるオバハンの描き方も上手いのか、キャラが立っている。
演じるとすれば、渡辺えり?などと勝手に考えてみたが。(笑)
部屋を綺麗にすれば、人生が変わる。
話はそんなに単純なものではない。
ただ、人生を好転させるには、お片づけが必要で、
それは単に数を減らすということではなく、
その人に応じた適量が、適切にそこにあるということである。
今、ワタシの部屋はガランとしている。
掃除のしやすさ、時間のかからなさという分かりやすいメリットもあるし、
気持ちが軽やかであるという、心理的なことも多い。
持ち物の把握が出来ているので、購入にも慎重になるし、
無ければ探さないし、借りるなり、間に合わせるなり、
また要るとなれば、購入もしているが、
そういう行動パターンやマネーリテラシーの変化というか、
確かに人生が、(少し)片付いたかな?というのが、
この4年間の軌跡とも言える。
リバウンドすることなく、持続可能な状態を維持して、
それでいてまた、どこかに向かっていく。
大きな一里塚を越えたこのタイミングで、原点回帰というか、
自身と向き合ってみるというか、そういう気づきを得た本であった。