共感を覚えること多々あり。「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」を、一気読み。
そもそも、「段取り」とは、何か?
物事を行う準備や手順であり、またはその準備である、と。
何となくは理解しているつもりでいたが、なかなかに難しい。
いわば、実行することの難しさと言えるか。
著者によると、段取り力とは、仕事をルーティン化することである、と。
ミニマリズムに通じるこの考え方には、大いに共感を覚えた。
余計なものは削ぎ落とし、いかに集中することができるか?
また、GTDよろしく、全てを吐き出しておいて、
頭の中に”余白”を設けておくのだとか。
(GTDは紙に出したあと、ひたすらに実行するわけであるが。)
そう、これも言ってみれば、集中すると言うことか。
また著者は、仕事とはシンプルに3つの項目であり、ステップであるとしている。
1.目的地を決める
2.目的地までの地図を描く
3.目的地まで到達する
そしてこの時に、何よりも時間を意識することと、
想像力を駆使することの重要性を説いていた。
これも我が意を得たりと思った。
以前、「間に合わせる力」という投稿をしたことがある。
>>>時間意識とともに、「間に合わせる力」が重要なのだと想う今日この頃です。
限りある時間をどう使うのかについては触れるまでも無い。
何より24時間の枠内に、余白(余力)を持とうとすれば、
ルーティン化による効率化は欠かせない。
また、想像力ということについては、ビジュアル化とも表現している。
確かに、映像というか動画というのか、絵(画)が思い浮かぶというのは
意識という点でも、また人に伝えるという点でも、大きな判断基準であると思う。
恐らくはこの本の構成も、著者ならではの段取りで組まれているのだろう、
大変分かりやすかったし、感銘を受けた。
そして段取りというのは、決して才能などではなく、むしろ習慣化と言えるのでは?
以前に、献本いただいた佐々木典士氏の本も、思い出された。
>>>習慣をテーマにすると、どうしても”深い”ものになる。佐々木典士 著「ぼくたちは、習慣でできている」を読了。
表現に違いがあるのは当然とはいえ、どこか根底に同じようなものが流れている。
いや、真理というものは、そういうものなのかも知れない。
自らの血肉にしたい。そう思えた一冊である。