オカンと映画を観る約束を果たすべく、映画「嘘八百」を2度目の鑑賞。地元が舞台ということで、テンションは上がります。
ヤマバヤシ タカシ
或る中高年ミニマリストは考えた
しばらく映画を観ていなかった。
樹木希林さんが亡くなったことに触発されたというわけではないだろうが、
それともお茶のシズルに反応してしまったのだろうか?(堺の生まれ)
本も気になっている、本作をセレクトしてみた。
http://www.nichinichimovie.jp
開始早々、何とも静かな作品である。
ただその中に、沢山のものが込められていた。
時間の経過がやたら早いと思えたが、
それにもちゃんと理由があった。
お茶の所作が、難しくも凛々しい。
「季節のように生きる」
そう、季節の移ろいが、儚くも美しく、時に残酷のようでもある。
力のある役者を揃えていたが、圧巻はやはり樹木希林さん。
もうそこに居るだけで、良い。
こういう映画って、シミジミして良いよねって感想になりがちだが、
ワタシは思わず泣けてきてしまった。
侘び寂びという、虚飾を一切廃した茶室の空間にあって、
研ぎ澄まされた、密やかなもののみが宿るというか、
凛とした佇まいを見るにつけ、
四季のある我が国にあって、ワタシも”季節のように”生きてみたいと思った。